入門太極拳

 太極拳は外見だけでなく内面も動かす、全身運動です。太極拳は「意識体操」とも表現します。意識にともない「動作」「呼吸」が連動するからです。

 太極拳の深くゆったりした呼吸は腹腔内の血液循環を活発にし、胃腸の動きを促します。呼吸器系統、消化器系統にいい影響があるそうです。動作は、腰を軸とした円の動きで、絶えず重心が移動するので、骨格、筋肉、関節を鍛錬し、バランス感覚も養えます。
 全身の働きが向上するため、体内の代謝も向上し、老化を防止できるといわれます。
 勢いにまかせた往復運動は太極拳の動作の中にはありません。年配者にとっては魅力です。

 太極拳の動きのゆっくりなのは、わざと遅くしてるのではありません。きちんと動こうとするとあの速度になってしまいます。動きに精度を求めれば雑な動きはできません。勢いに任せると動作が破綻しやすくなります。懸命に早く動いても、ようやくあの速度です。数回教室に通ってみると気がつくと思います。太極拳は忙しい、とくに頭の中が忙しいと。ゆっくり動いているけどじつはとてもスピーディーです。

 初めは「入門太極拳」という6つの動作をつないだ一連の動作で太極拳を学びます。一番初めは太極拳的な姿勢づくりから始めます。太極拳で求められる虚領頂勁(きょりょうちょうけい)に基づく姿勢です。小学校で体育の時間にした「起立!」のよい姿勢とは違い、少しの緩みを含んだ姿勢です。なぜそういう立ち方が太極拳で求められるのか、ご説明していくつもりです。

北アルプスで太極拳!

いよいよパギスタジオの太極拳普及活動を開始します。

 パギスタジオのホリは日本武術太極拳連盟太極拳初段・普及指導員です。

 町の公民館でお教えするのもよいのですが、私にしかできないであろう太極拳の普及方法として、「山歩きに活かす太極拳」を考案中です。

 当面の間は、モニター期間として太極拳指導料は頂かずガイド料金のみで山をご一緒し、転ばないための太極拳をお伝えしていくつもりです。

 ご一緒に北アルプス常念岳や槍ヶ岳に行って太極拳に触れてみませんか?